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特定非営利活動法人(NPO)ふくしま飛行協会 週間ジャーナル
ぺんぺん草通信 第359号
                             2010/01/02
                             編集責任者 斎藤喜章
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 【ウシからトラへ】

  新年明けましておめでとうございます。皆さまお健やかに新年をお迎えに
 なられたことと思います。今年も「ぺんぺん草通信」をご笑読いただければ
 幸甚です。

  さて、筆者は昨年末からぺんぺん草風楽しい時間を過しながら新年を迎
 えた。

  2009年12月30日、世間では年末バーゲンセールとか、すす払いや大掃
 除など皆さん忙しそうだが、筆者それとは一味もふた味も違うときを過した。
 それとはNPO活動で知り合ったチョン・ヒョンシル女史より機会を与えても
 らった、韓国の大学生9名(男子5名・女子4名)を2日間(12月30日と1月3日)
 お預かりすることとである。

 学生の受け入れ日本側責任者であるチョン女史と相談し筆者がお預かり
 する2日間の簡単なカリキュラムを作成、女史の同意を得「福島市の地勢
 【朝鮮半島との二万年の歴史を超えて】(12月30日)」と「書初め大会(1月3
 日)」とした。

  ぺんぺん草通信、今年の書き始めは「福島市の地勢【朝鮮半島との二万
 年の歴史を超えて】」を1時間で学生に説明するために選んだ場所、福島市
 市街地の中央にある信夫山、信夫山の北西頂上付近にある“烏(からす)ヶ
 崎”展望台に続く山道での話・・・。

  随分むかし、湖にポッカリ浮かぶ小さな島、この島が信夫山で「吹く島」と
 も呼ばれていたようだ。
 だから「信夫山の中腹からは貝の化石が出るんだヨ」。

  ・・・こんなことを話のネタにして学生たちの興味をそそり福島市の地勢を
 語ろうなどという筆者の魂胆なのである。
 
 信夫山に案内する車は1台、だからレディファーストで女子学生4名から。
 信夫山には展望台が幾つかあるが、メジャーなのは第1展望台、続いて第2
 展望台、くだんの展望台は直接展望台まで車で行くことが出来ないので
 フラッと立ち寄るとか、ハイヒールでカツカツと行くような場所ではない。

 しかし、美しい眺望は絶品である。駐車場から烏ヶ崎まで300メートル程
 度だろうがそれなりに心して登らなくてはならない。

 駐車場から烏ヶ崎に向かう山道には信夫山(山岳)信仰の祠や碑などが
 祭られており、地域にあって霊験あらたかな場所という方もあろう。夏場だ
 ったら、うっそうとした木々の葉っぱに光がさいぎられ、暗く涼しく周辺の見
 通しがはっきりしない山道なのだ。

  現に山伏の姿を見た記憶がある。
 今の季節になるとすっかり木の葉も落ち、冬の光が差し込み木立の隙間
 からは市街地が見えている。

 だが、年の暮れも押し迫った12月30日の午後、さすがに人通りはない。
 ここにくる前、メジャー級の第一展望台にも寄って来たが人はいなかった。
 いや、一人か二人とすれ違ったような気がする。こちら烏ヶ崎は心して登る
 必要があるマイナーな展望台、人通りはいかにいわんやである。

  韓国の女学生に「足元に気をつけて」と気遣いながらも、筆者、それほど
 の坂道ではないが息が乱れ心拍も上がってきた。しかし、「大切な韓国か
 らのお客様に間違いがあってはならぬ・・・」と、筆者はすでに特別警護役
 (SP)化している。
 それはそうだ今ここ

 にいる4人の女学生、将来、国会議員になったり大臣
 あるいは高級官僚・・・、可能性はある。そして日本の国益を左右するような
 人物に、なるかも!?

 だから、足元だけを気遣うだけでは警護不十分、四方八方に気を配りサル
 やタヌキが出没した場合の対応マニュアルをイメージしながら烏ヶ崎へと向
 かった。
 駐車場を出発し随分登ってきた、額に少し汗がにじんでいる。そろそろ右手
 には信夫山信仰の祠が見える・・・。

  ウッ・・ウオット!

  前方を見ると「ウシとトラ?!」と、いうかウシのように雅体のでかい男と、
 トラのような風貌の男。祠のわきからガサっと出てきたのだ。
 初老の特別警護役にとって「ウシとトラ」の対応マニュアルは想定外であ
 った。想定外とはいえどしっかり女学生をお守りしなければ韓日間に禍根を
 残しかねない・・・。

  この「ウシとトラ」を相手にしたのではハード・パワーでは絶対に勝てそうに
 もない。ではソフトパワーの代表格のツール、対話はどうか?「ウシもトラも」
 なんらイチャモンや「オイ、おねえちゃんドコ行くの〜」などとちょっかいを掛け
 てきたわけでもなく、なんら発言すらしていない。だから言葉を使うきっかけ
 がない、これではソフトパワーも無理。

  だが、「攻撃は最大の防御」とか「先手必勝」とも言うではないか。
 しかし、悠長に傾向と対策とかPDCAとかを考えている時間はない。0.1秒
 単位で「ウシとトラ」は近づいてくる。もう5メートル前まで迫っている。

  祈るような気持ちで特別警護役は「こんにちは!」、大きな声で満面の笑み
 をたたえ満腔からの力をこめた挨拶パワーである。
 「ウシとトラ」は瞬間的な心的エネルギーの塊というべき挨拶パワーに、心
 持ギクとたじろぎながら「こ、こんにちは・・・」。

  老警護役は安堵の胸を下ろした。

  ウシのように体格の立派な青年と、トラのようにたくましい顔つきの益荒男
 は、二人ともはにかむような優しい笑顔であった。
 しかし、それは特別警護役の筆者のほうに返されたのではなく、韓国から
 の女学生に向けられていたことは言うまでもない。

  ・・・などと書き始めてみたものの昨年から予告していた「黒いコート」、あの
 ヒューマン・メディカル・ストーリー手塚作品、ブラックジャックが着ていたよう
 な「黒いコート」のことは紙幅の関係上、次週以降としよう。

  皆さまのこの一年のご多幸をご祈念しつつ。

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 【活動報告】

 12/12 市民が担うまちづくりを考えるシンポジウム基調講演 聴講(斎藤)
 12/13? 市民活動フェスティバル DVD(SLJドキュメント等)参加
 12/16 定期会計監査
 12/18 SLJ実施報告書提出のため上京(斎藤・室屋)
 航空局・東京航空局・日本航空協会・日本操縦士協会
 12/24 福島市収入役・農政部長への年末挨拶(斎藤・清瀬・室屋)

 =====【年間行事計画】===☆============☆★=

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NPOふくしま飛行協会 斎藤喜章