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特定非営利活動法人(NPO)ふくしま飛行協会 週間ジャーナル
ぺんぺん草通信 第364号
                             2010/02/07
                             編集責任者 斎藤喜章
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 【黒いコート(最終回)】

  エレベータが降下するとき、多少であるがマイナスGが罹る。

  デパートでお買い物などというハイカラな生活をしていなかった子供の頃、
 年に何度かエレベーターに乗ると身体には結構マイナスGを感じた。なん
 というか身体から血の気が抜けるようなちょっと不思議なマイナスG・・・。
 今は、そのような身体の敏感さをしっかり忘れ当たり前のようにエレベー
 ターに乗っている。

  黒いコートを羽織り、レストランの階から一階に向かうエレベーターの中は
 咳音ぐらいはするものの一定の静寂の中にある。静かに鳴るウィーーンと
 いうモーター音が主人公のようだ。

  何気なく筆者は黒いコートのポケットに手を入れた。何物かに触れ、指先
 はピックと反応した。

  ナンダこれは・・・。

  フニュという感触、というより予期せぬモノに触った触感。

  何も入っていないはず・・・。

  脳みそが困惑し混乱しながら朝からのブラック・コート・ストーリーを思い出して
 いる。
 家を出るときは何も入っていなかったコートのポケットには、その後、意識し
 ていれたものは何もない。新幹線の切符は胸のポケット、資料はバッグの
 中そしてハンカチはズボンもポケット。いずれの場合も意識し、そこに入れた。
 しかし、予期せぬところに判らぬものが入り込み、そしてそれに触れた瞬間
 の驚き・・・。

  そして、こわごわ・・・。その物体を黒いコートのポケットから抓むように引き
 ずり出す。

  手が・・・テッ・手が出てきた。ブラック・ジャックが操るメスで切開された手
 ではない。

  手袋である。グレーの毛糸で編んだテブクロ、これは完全にコートの所有
 者のものではない。いや、このような表現は適切ではない。正確に言えば
 コートの所有者のものであるが筆者のものではないというのが正しい。

  何か訳のわからない事を言っているが、そうなのである。文脈に解説を
 入れて説明すればこうである。
 予期せぬテブクロが所有者(と思っている)コートから出てきた。本来、そ
 のテブクロは当該コートの所有者のもので筆者のものではない・・・。

  ェエッ!いま着ている黒いコートの袖あたりの生地をまじまじと見ると青み
 かかった黒で短く起毛加工もしてありベルベットのような滑らかな感触もある。
 コッこれは所有者が違う。このコートの価格いや品格は、筆者の物に比較
 し随分高い、その違いがシッカリ判る。

  「コート、間違えてしまいました。」

  O氏・K氏等に一応状況の説明。こんな状況に入り込むと自律神経が勝手
 に顔を赤くしたり青くしたりするようで思考と関係なく反応する肉体が面白い
 などと、8階のレストランに戻る算段を講じながら1階フロアーに着いた。

  手短だったが各氏にお世話になったお礼を申し上げ閉まり切らないエレベ
 ーターに再度乗り込んだ。目的のレストラン・フロアーの階のボタンを押した。
 しかし、エレベーターは地下1階へ。
 地下の階からの呼び出しが瞬間早かった。
 先を急ぐのに、こんなときに限って・・・。そして、いま乗ったばかりの1階に
 止まり、ようやく目的の階に向かった。

  ・・・が、自立神経が悪さをしたのであろうか押したボタンは9階、着いてみる
 とレストランはない。

  「アノー、レストランはどこでしたっけ?」尋ねてようやく8階レストランに・・・。

 

 

  お詫び・交換・外は冬の青い空・・・。

 赤くなった頬にあたる風は冷たかったが心地よかった。

 

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 【活動報告】

 1/24 市民活動フェスティバル総括会
 1/25? ふくしま飛行協会(拡大理事会【参加者:理事・部長・次長】
 18:00 市内事務所
 1/27 日本操縦士協会訪問(会議)・日本飛行協会訪問(監査終了報告)
 2/6 福島の空を愛する会(参加)18:00(市内)

 【活動予定】
 2/21 福島県県北振興局・支援事業成果発表会 13:30(文化センター)

 =====【年間行事計画】===☆============☆★=

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NPOふくしま飛行協会 斎藤喜章